〜勇者ぶらりひとり旅〜
【Quest8. 虹をつかむ女勇者】



太陽の石と雨雲の杖をもって、あたしはリムルダールの南を訪ねたわ。
するとそこには、偏屈そうなじいさんがいて、あたしのことをいやらしい目で眺め回してたけど、
あたしが腰にぶら下げてたメダルに目をとめて、叫んだわ。
じいさん「それはロトのしるし!勇者よよくぞ来た!」
うそ。これって、そんなたいそうなものだったの!?
確か、廃墟の町で悪魔の騎士と戦ったあと、まだMPが残ってたんで、
ぷらぷら歩いていたらこ汚いメダルを見つけて。
ちょっとした質草にでもなるかと思って拾っておいたんだけど。
やだ、なんでそんなもんが落ちてたのよ!?
でも、じいさんはあたしのことなんかどうでもいいみたいで、
太陽の石と雨雲の杖をひったくって、台座にささげたわ。
すると、なんだかキラキラしたペンダントみたいなのが落ちてきた。
それが、虹のしずくといって、竜王の城に行くために使うものらしい。
ああ、リムルダールで誰かが言ってた"雨と太陽が合わさるとき…"っていうアレね。

でも、まだ竜王の城になんかいかない。
どこかで、大陸の南に、すごい武器を売っているメルキドという町があると聞いたから、
行ってみることにしようかな。

その、メルキド。
行ってみると三方塀で囲まれていて、入り口にはゴーレムがいた。
倒さないと入れない、ってわけね!
さぁ、かかってらっしゃい!

あっさりとゴーレムを倒したあたしは、悠々とメルキドの町へ。
…なんか、話を聞いている限りだと、あのゴーレム、町を守護していたみたい。
倒しちゃってよかったのかしら…

それと、話を聞いてみると、ロトのよろい、ゆきのふさんて人の物だったらしいの。
…まぁ、これをよろいと呼ぶかは別問題として…
これって、ネコババ
でも…いいわよね、もとはウチの物なんだし。
それに、今さら誰も信じやしないわ。ロトのよろい=水着なんて!

メルキドの町で、強い武器を買いそろえて、
あたしはそろそろ、竜王の城に向かうことにした。



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