*勇者一行ぶらり旅*
〜第3章 武器屋トルネコ〜
Quest3-1. トルネコ一家の辛抱(誤)


ここはエンドールからはるか北にある小さな町レイクナバ。
この町にはトルネコというひとりの男が住んでいました。
今はただ人に使われる身ですが、
お金を貯めて世界一の武器屋になる
それがトルネコの夢だったのです。

朝。
ネネに起こされてベッドから飛び降りた豊臣秀吉…じゃなかった、トルネコは、
ネネにお弁当をもらって出かけます。
そう、アルバイトです。
トルネコは、家からまっすぐ行った先の武器屋で、アルバイトをしているのです。
そう…あれは5年前の冬のある日。
職を失ったトルネコが、そのことをネネには話せず、夜のレイクナバをあてどなく歩いていた時。
ふと目に付いた武器屋のショーウインドウの片隅に、小さな張り紙がしてあったのです。
“手に職だ!ヤリ甲斐充分!フトコロ充実!さあ〜君の夢を実現だ〜”
それを見たトルネコ。気がついた時には、武器屋の親父の差し出す契約書に判を押していました。
これで、生まれてくる子供の養育費が稼げる!
ネネが作ってくれたお弁当を、公園でハトと一緒に食べなくてすむんだ…!
やめれ、っちゅーに。
(上のキャッチフレーズは、手近にあった求人情報誌の工事現場スタッフ募集の欄からもらいました)
そういう事情があったかどうかは知りませんが、とにかく、
トルネコは、アルバイトの傍ら、いつかは自分の武器屋を持つことを目標に修行中の身なのです。
だけど、ま、最初だからね(いきなりタメ)、レイクナバの町を散策してみることに。
息子の帰りを待つトムじいさんをぐいぐい押して教会に連れて行っておだちんもらったり、
“鉄の金庫”というお宝の話を聞いたり(「行きはよいよい帰りは怖い…」ってね)、
花畑の真ん中の立て札読むために花畑に踏み入って怒られたりしたあと、
観念して(そうなのか?)武器屋へGO。
武器屋では、遅刻がどうのこうの、と怒られてしまったんですが、
ま、とりあえずカウンターに立ちました。
ここで一応、お客さんの相手をすることに。
しかし、不思議なのは、この武器屋、
なんでこんなに人が来るの?
しかも、個性派揃いのお客さんが多くて面白い。
*「なんと!これは私には装備できないようだ!それでも売ってくれるかね?」
売る側ですから、どんなものでも売りますよ。
*「ありがとう。知り合いにでもあげることにするよ。」
使わないなら買わなくてもいいのでは…?
*「おっと持ち物がいっぱいだったようだ。どこかで売るか捨てるかしてくるからよろしくな!」
どっかで売るんならここで売ってくれても構わないですけど…?
ちょっと暇になった時にお弁当を食べてみたりして、一日お仕事を頑張ると、
店長がお給料をくれました。
229G
外で魔物相手にお金貯めるより効率的じゃない!?
一生このままでもいいような気がする、とかひそかに思いつつも、そんなわけにはいかないので、
家に帰って休んだら、明日は外に行ってみることにします。



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