*勇者一行ぶらり旅*
〜第5章 導かれし者たち〜
Quest5-48. 進化の哀しみ


目の前には、デスピサロが。
以前、アッテムト鉱山で見たエスタークのような形(でも緑色)。
デスピサロ「ぐはぁぁぁっ…!何者だお前たちは…?
わたしの名はデスピサロ。魔族の王として目覚めたばかりだ。
うぐおぉぉぉ…!わたしには何もわからぬ何も思い出せぬ…
しかし何をやるべきかそれだけはわかっている…
ぐはあぁぁぁっ!!お前たち人間を根絶やしにしてくれるわっ!!」

何も覚えていない…
ロザリーのことも?

そうだね…
進化の秘法は、進化の過程をゆがめるもの。
そして進化は、新しいものに生まれ変わってゆくこと…
ロザリーを愛したピサロは死して、デスピサロとして進化し、生まれ変わった。
進化、というのはきっと、すべてを捨てること。
だから我々だって、生まれてくる前の、サルだったときの記憶がないんだね…

進化していく本人は、それをそれほど悲しくも、寂しくも思わないのかもしれない。
でも、残された方は悲しい。
あなたの思い出を持っているから。
あなたを、今でも大切に思っているから。

それでも私は、新しい一歩を踏み出した人たちを、応援してあげたいと思う。
彼らは大きな勇気をもって、次の自分を探しにいったんだと思うから。
悲しいけど、悲しみの涙を流すより、背中を押してあげるべきだと思う。

進化は、今までの自分を捨て去ることでもあるって、
でも、そういう決心で、人は変わっていけるんだって、
私はそう思う。
でもね、でも!
新しい一歩のはずが、過去の悲しい思い出を引きずるなんて辛すぎる!
楽しい思い出なら、取っておきたい。でも、新しい世界に、思い出はいらない。
それと同じで、悲しい思い出なんかいらない!
中途半端な生まれ変わりなんて、本人が辛いだけ。
過去の思い出を引きずった生まれ変わりなんて、生まれ変わりじゃない。
デスピサロは、進化してなお、ピサロという思い出に縛られている。…

私は、彼を救ってあげたい。
それが、彼を殺すことだとしても…






負けた

ううう〜、敵に情けは無用だったかっ!
というか、2回挑戦して同じところで全滅する、ということは、
まだレベルが低いのか?



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