♪ぶっつけ本番旅日記♪partI
魔王の正体


*「…なに?みっつの宝を集めてきただと?
た、たしかに間違いない…
よし、城の中にはいれ!」


ヒターノのお城の前のけもののきしに、みっつの宝物を見せると、彼はとても驚いた様子。
これで魔王に会わせてもらえるわね!

クリス「よく見ただけで『天空の装備だ』ってわかったわね、彼ら…」

…確かに…。
でもまぁ、そういうところを気にしていたら、今日びDQなんてやってられないわよ。

クリス「いや、そういうツッコミをなくしたら私の仕事がなくなっちゃうでしょーが…」

…別に、クリスのプレイ日記がなくなっても困る人はいないと思うよ。

クリス「う〜〜!」


わたしたちは、けもののきしにうながされて、城の中に入った。
中はずいぶんあっけらかんとしている。こんなところに魔王がいるのかしら…?
奥に行くと、旅の扉があったわ。
前にいた魔物(ごめん誰だろ)に話を聞くと、魔王はこの扉の先にいるらしい。
はぁ…そんなことじゃないかと思ったわ!
しかも、彼が言うことには、

*「謁見の間にさえもたどり着けないようなものには、
魔王様のオーブを受け継ぐ資格がないということだな。」


じゃあ、まだ何か、戦闘みたいなものがあるってことかしら?
めんどくさいわね…

クリス「ってゆーか、約束破りじゃない?
“天空の装備”をみっつ持っていったら、オーブくれるって書いてあったじゃん!

状況証拠アリよこれ!民事訴訟!?

…まぁ、魔王だからさ。多めに見てあげようよ。


旅の扉をくぐりぬけた先には、岩山に囲まれた、やたらに雰囲気悪いお城がたたずんでいた。
あそこに、魔王がいるわけね!

クリス「ねぇ…その魔王のことだけどさ…
カメハ君だったらどうする…?」


笑えないわよ…
中に入ると、通路はみっつに分かれていて、その通路の真中に、デビルアーマーが待ち受けていた。

*「キサマ!見なれないヤツだな!
魔王軍のものではないな!」


クリス「なんちゅう連絡不行き届きなのッ!?

…いや、これが試練なんじゃないかと思うよ?

クリス「1匹に見えたデビルアーマーが2匹で攻めてくるのも試練!?

そうよっ!(キッパリ)
わたしたちは、彼らをばっさばっさとなぎ倒し、先にずんずん進んだわ。
でっかいものが突き抜けてあいたとしか思えないような穴があるフロアをどんどん上に上がって、
着いた先には、でっかい竜がいた。

クリス「あ…ムドーだ!
こぉこであったが百年目よっ!
よくも何度もバーバラ殺してくれたわねッ!


ムドー「お前…誰だ?

だから、あたりまえだっちゅーの。(むぎゅ。(爆))

クリス「でも、ムドー、面白いね。
ほら、しっぽパタパタ目キョロキョロ、口がぁぁぁぁっ!よ!?」


う〜ん…たしかに面白いけど…
ムドーとやらは言ったわ。

ムドー「さぁ、宝を見せてもらおうか。」

わたしは、ムドーに宝をみっつ、さしだした。

ムドー「…うむ、たしかに約束のみっつの宝を受け取った。ごくろうであったな。
…さぁ、最後の試練だ!!」

やっぱり戦いになるのね。

クリス「そういえば、宝捜しって、いつから試練になったの?

気にしすぎるとハゲるわよ。

クリス「うっ…!」



圧勝

まぁ、トドメをさしたのが、キャプテンが呼び寄せた仲間だった、っていうのがちょっぴり情けないけど…

ムドー「…や、やるな!
だがわしはただの門番に過ぎぬ…
このわしも光のオーブで操られていたにすぎぬのだ。」


自覚してるわ。

ムドー「本当の魔王様はこの奥の部屋におられる!
オーブが欲しければこのまま先に進むがよい!」

はーい。
ムドーを押しのけて、入った部屋には…

クリス「ほらぁ…やっぱし。」


カメハ「宝を集めてきたのはお前だったのか、イル。
どうだ、おどろいただろう?魔王とはオレのことなのさ!!」


いや…驚いた、っていうよりは、

さすがDQ
ってとこだよね…
カメハ王子は、こちらをちらり、と見て、

カメハ「この女、誰?…まあいいや。(いいのかよ)
へその代わりを探すうち、大きな鳥に連れさらわれて…
巣の中の宝箱から光のオーブを見つけたんだ。
でもオーブはマルタのへその代わりにはならなくて…
そこでオーブのちからで魔王になったってわけさ。
でもって、部下たちに命じて、へその代わりになりそうな宝を探させていたんだ。
お前の持ってきたみっつの宝もダメだったなら、この世界に代わりになるものはないんだろうな…」


クリス「光のオーブがだめなら、天空の装備なんてなおさらダメって気がするけど…」

う〜ん、それは言えてる。

クリス「今、ふと思ったんだけどさ。
“へその代わり”がイセカイにあるっていうのもヘンな話だよね…」


……

微妙な沈黙のあと、カメハ王子は、ためいきをついて、

カメハ「城でも心配しているだろうから、そろそろ帰るよ。」

カメハ王子が、外にでようとした、その時。
いきなりわたしたちの足元が大きく揺れた…

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