眠れぬ女王様 お久しぶりね! さぁ、今までのんびりオサボリしちゃった分も、頑張って取り返すわよっ! ウエスターニャのユナ姫を助けたわたしたち。 ユナ姫の言葉に従って、今度は東の国、イーストリアへ向かうことにしたわ。 あ、そうそう。時間があいてしまったから、一応メンバー構成を紹介しておくと、 カプリ(Lv23/ようかいぎょ)・イカルガ(Lv19/いかずきん)・ハミング(Lv17/ドライゴン)よ。 イーストリアへ行くには、陸地を行くより、海を渡っていった方がいい、ということを聞いたから、 ホタテ貝(誤)を呼び出して、それで海を真っ直ぐ突っ切って行くことにしたわ。 その途中にも、流氷が流れてきたり、氷で閉ざされてしまっている小さな孤島が見えたりした。 このまま、すべての海が凍ってしまったら、どうなるのかしら…。早く氷を溶かしてしまわないと。 そんなことを思っているうちに、イーストリアのお城についたわ。 *「こないだヘレン様が来たんであいさつしたんだが、なんにも言わずにそのまま通り過ぎていったんだ。 前は我々にもにこやかにあいさつをしてくれたのになぁ。」 *「城で働く妹から内緒で聞いたのだけど、ヘレン様は不吉な夢を見て悩んでおられるそうよ。 悪夢のせいで眠ってもすぐに目が覚めてしまうとか。それであんなにイライラしているのかしらね〜。」 *「此の頃ヘレン女王様はずいぶんとやつれられた…。やはりぐっすりと眠れないのが原因とか。 最近はいつもカリカリしてて近寄りがたい雰囲気です。」 *「女王様はみんなに声をかけてくれる優しい人だよ。でもなんかここのところ恐いカオしてるの…。」 *「ヘレン様の見られる夢は本当によく当たるのだ。 この寒さも予言がなかったら、もっと被害があっただろう。」 ここの人たちのうわさ話は、もっぱらヘレン女王のこと。 …ふぅん…ここの女王様は、不眠症なわけね。 これまで、この世界で起こったことを考えると、…やっぱり魔物のせいなのかしら? 聞いていくと、こんなことを言っているお姉さんもいたわ。 *「この辺りでは1日中夜や昼の時期があるのよ。 そんなときはなかなか眠れなかったりするけど、学者さんに作ってもらった薬でぐっすり眠れたわ!」 じゃあ、その薬を飲ませたら、女王様、眠れるんじゃないかしら! でも、お姉さんは、もう薬の余りはないというし、薬のことはなんにも知らないみたい。 仕方ないわね。それじゃぁ、その学者さんを探すしかないわ。 町の情報は一通り聞き終わったから、今度はお城へ行ってみることにした。 お城の兵士さんたちは、わたしを追い払おうとしたけれど、 精霊のしるしを見せると、恐れ入って入れてくれたわ。 この世界、精霊様って絶対的な存在なのね…。 お城の中でも、ヘレン女王の話で持ちきり。 *「ヘレン様がうなされるほどの悪夢を見るなんて…それでぐっすりと眠れないなんて… 一体この国に何が起こるのだろう…ブルブル。」 *「ヘレン様は夢にうなされてそのままご病気に…このままほおっておいたらヘレン様のお命が…。」 情けない兵士もいて、なんだかこっちまで情けない気分になってしまったけれど、 とにかく、このままだとヘレン様は危ないみたい。 ところで、話を聞く中で、ちょっと有力っぽい意見を聞いたわ。 *「ヘレン様をお助けするにはどうすればよいものか… 文献によれば冬眠草というものがあるとか。ノフォーに行った学者なら何か知っているかもしれん…。」 そうか、ノフォーの酒場に、東から来た植物学者さんという人がいたわね! 確かに、その人に聞けば何かわかるかも。 …でも…行きたくないなぁ… わたしたちは、せっかくだから、ヘレン女王のお見舞いをしていこうと思ったのだけれど、 お部屋に行く途中、お姉さんに止められてしまったわ。 *「ヘレン様はついにお倒れになってしまって… 悪い夢も見ないくらい深い眠りにつけたならヘレン様のご病気も治るかもしれないけど…。」 そうね。じゃあ、一刻も早く、ノフォーの学者さんに聞いてくるわ。 ところでお姉さん、 そんな露出した服着てて寒くない? いくらお城の中だからって、この国では寒いよ… わたしたちは、一路、ノフォーに戻ることにした。 ノフォーに着いて、さっそく、学者さんのもとへ。 うっ…クリスもどき(笑)、やっぱりまだいるわ… コワい視線を避けながら、私は学者さんのところへ行って、冬眠草の話を聞くことにした。 学者「深い眠りにみちびく冬眠草は、北と東の国境の山の上にしか見られません。 寒い場所でしか咲かない、珍しい青色の花です。 ああ、その山には東の国側からしか行けませんよ。東の国の城からずっと北にある山です。」 分かったわ!その草を持ってくれば、学者さんがお薬にしてくれるのね! わたしたちは、来た道を戻って、またイーストリアへやってきた。 さぁ!次は冬眠草を取りに行くわよ! ■ 次の日記へ ■□ 前の日記へ ■□■ イルの冒険INDEXへ |